アゲハ3号の羽化不全で、
私はすっかり落ち込んでいた。
それから、数時間後のこと。
アゲハ兄が魅せてくれた。
奴は、一味違っていた。
アゲハ3号と同様、糸かけをせずに
人工的な羽化をしなければならなかった状況でも、
奴はタフだった。
「キタ!」
(↑セロテープで下腹部を割り箸で止め、ミシン糸で糸かけらしくしてみました)
午前7時33分、
私は、思わず、そう叫んでいた。
その言葉とともに集まった大観衆の中
(といっても家族4人なのですが^^)
プレッシャーに臆することもなく、奴は静かに、サナギの殻を打ち破った。
アゲハ3号も、仇を討ってくれとばかりに見守っている。
(もちろん、アゲハ3号が自らを犠牲にしてくれたからこそ兄は成功したのだ)
アゲハ兄は、「蝶」になった
家族全員、感動の中にあった。
すべての者が、アゲハ兄の華麗なる羽化を目撃することができた。
しかし、それは同時に
別れのときの訪れでもあるということを
私も息子もわかっている。
でも、奴は、きっとこう言って旅立つのだろう
「バーカ」(アゲハ兄)
アゲハ兄のこの台詞は、何も知らない人間へメッセージなのかもしれない
(単に、バカにされてるだけかもしんないけどね^^)
アゲハ兄の華麗なる羽化シーンは
次回公開! お楽しみに!
「私の事、わすれてませんかぁ?」(シュミット)
「すまん、すまん、オッサン」(ウチシロ)
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