【カブトムシの住んでいる場所】
図鑑とか昆虫採集の本に、「カブトムシは、雑木林で採取できます」とよく書いてあります。ところで、雑木林ってどんな林なのでしょうか? みなさんは、考えてみたことあります?
わたしは、子供のころ、読んだままに「雑(ざつ)に木(き)がはえている林(はやし)」のことだと思っていました(ハズカシィ〜照)。だから、木がゴチャゴチャと生えている山に行けばカブトムシがいると思っていました。近くの山に行きました。当然、いませんでした。そういえば、カブトムシやクワガタを採取するのは、いつも大人につれて行ってもらってたので、考えてみれば、どんな場所がいいのか、わかりませんでした。ちょっと、雑木とは何なのか、手元の国語辞典で調べてみました。
1.良材とならない粗末な木。
2.多種類の木
ということです。うーむ、絶対にちがう。これでは、やっぱり、雑草みたいに、なんでもかんでも木が好き放題にはえているイメージじゃないか。カブトムシを採集するための雑木林とは明らかにちがう。
それでは、雑木林とは、どんな林なのか? ずっと考えていたとき、NHKで放送していたテレビ番組「追跡!カブトムシ大繁栄の秘密
琵琶湖畔の里山」でおおまかには、次のような内容のことを言っていました。
日本のカブトムシは元々は人里離れた原生林で細々と暮らす昆虫だった。
日本のカブトムシが身近になった理由は、日本人が昔から大切に育ててきた里山と大きな関係がある。
里山とはシイタケ栽培に用いるクヌギなどの丈夫な広葉樹を植えられているところ。
クヌギの木は、やまおやじ、台場クヌギともよばれている。シイタケ栽培で使用済みのクヌギは、雑木林に捨てられて土にかえり、木が腐る場所がカブトムシの絶好の繁殖の場になる。人々が落ち葉を利用してつくる堆肥の中も、カブトムシの繁殖の場になる。これらを総合すると、この里山こそ、カブトムシのすみかである雑木林ではないかと思うのですが、いかがでしょうか? そして、この里山を探し出すためには、クヌギなど広葉樹が植えられているところを探し出せばいいと思います。
【広葉樹林を探して、カブトムシマップを作ろう】
※画像をクリックすると拡大表示され、順番に閲覧できます。
小学校のころ、地図マークで広葉樹林のマーク(クリックすると詳細表示されます)って習いましたね(左図参照)。地図を見ながらこの広葉樹のマークにしるしをつけていけば、カブトムシのいる場所を特定できるのではないかと思います。地図は、国土地理院が発行している1/25000のものがよさそうです。少し大きな本屋さんでなら入手することができると思います。この地図で、自分の家の近くの広葉樹林を探してあなただけの雑木林を探して「カブトムシマップ」を作ってみましょう。
広葉樹林のマークの外枠を囲んでいく |
カブトムシ採集スポットマップの完成!!
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