【カブトムシを人工孵化させる方法】
こちらのページでは、採卵したカブトムシの卵を人工孵化させる方法を紹介しています。方法としては、いろいろとあるとは、思うのですが、プリンカップを用いた方法とオアシスと呼ばれる園芸用の吸水スポンジを用いた方法ご紹介しています。それぞれに、メリット、デメリットがあるので、必要に応じて選択するとよいと思います。
【プリンカップ法】
プリンカップを用いた、基本的な方法です。
1.カブトムシの卵を用意します。
2.プリンカップに、腐葉土・昆虫マット(粒子の小さいもの)、または、黒土(これが 一番いいと思います)をつめます。
3.割り箸で、マットに穴をプリンカップの壁面(観察するため)に沿って、底に到 達するように開けます。
4.穴に1つずつ、卵を底まで落ちるように入れます。このとき、必ず途中でひっ かかることのないようにしてください。これは、初齢幼虫は、卵から出てきてすぐに、自らの卵の殻を初めてのエサとするからです。穴の底まで、卵を入れておいてやらないと、初齢幼虫が、この卵の殻を食べることができません。人間の母親が、こどもが生まれたときに与える、初乳のように、免疫を与えるとかの働きがあるのかもしれません。
5.適度に湿度を保ちながら、孵化するのを待ちます。
【メリット】
・手間が少なく、失敗が少ない。
・マットがそのままエサになる。
【デメリット】
・腐葉土などのマットを使うので、汚れる。
・孵化したらマットにまぎれて数を把握しにくい。 |
【オアシス法】
通称オアシスと言われる給水スポンジを使用する方法です。
1.
カブトムシの卵を用意します。
2.オアシスを、タッパなど適当な容器に入るようにカットします。
3.オアシスに水を吸わせて湿らせます。
4.セットしたオアシスを、ボールペンのお尻などで、タマゴが入るような穴を開け ていきます。
5.穴にひとつずつ、タマゴを入れていきます。
適度に湿度を保ちながら、孵化するのを待ちます。
孵化したら、幼虫飼育へ移行します。
【メリット】
・腐葉土などのマットを使わないので清潔。
・孵化したときに観察しやすい。
・卵の数を把握しやすい。
【デメリット】
・湿度の管理を間違うとカビがはえやすい。
・エサとなるマットがないので、孵化したらすぐに移動しないといけない。 |